ごあいさつ
浜田漁業部は大正5年、初代濱田清吉が一隻の櫓漕ぎ船からスタートしたのが始まりです。富山県入善町出身だった濱田清吉は明治の末、帝国海軍所属時に宮古湾で見たスルメイカの大漁を目の当たりにし、漁師を志します。その後第二次世界大戦後の激動と動乱を潜り抜けてきました。
二代目濱田正男は昭和40年に個人会社から現在の会社組織として有限会社浜田漁業部を設立し、その後、北洋流網漁業から遠洋マグロ延縄漁業へ転身を図り、現在の浜田漁業部の基盤を築きました。
現在では遠洋マグロ延縄漁船を3隻所有し、操業に励んでいます。
かつて日本の遠洋マグロ延縄漁業は品質・漁獲量ともに世界一でした。しかし現在、日本の遠洋マグロ延縄漁業は大きな転換点を迎えています。品質では外国船に追いつかれつつあり、漁獲量では台湾や中国などの外国船に抜かれてしまいました。さらに国際的な漁獲規制や他国からの安価なマグロとの価格競争、世界的な物価高や燃油の高騰など、多くの課題に直面しています。
そのような厳しい状況のなかでも、浜田漁業部は2021年5月、最新鋭の遠洋マグロ延縄漁船「第38清福丸」を建造しました。もう一度メイドインジャパンのマグロが世界最高品質だということを世界で証明するため、そして日本の皆様が安心・安全・美味しい天然のマグロを食べ続けられるように、今後とも漁船漁業会社として奮闘していく覚悟です。
三代目 代表取締役
濱田 雄司